支援の背景・きっかけ
天晴データネット様は、IT受託開発の分野で着実に事業を成長させてきた企業です。エンジニアの技術力には定評があり、クライアントからの信頼も厚い企業ですが、経営陣には「確かな技術力を土台に、さらにその先——提案力や課題発見力を備えた組織へと進化したい」という想いがありました。
その実現に向けて、単に技術スキルを磨くだけではなく、ロジカルシンキングや問題解決力といったビジネススキルを全社的に底上げし、クライアントに対して能動的に価値を提供できる組織へとステップアップしたい——そうした強い意志をお持ちでした。
しかしながら、社内にはビジネススキル研修の設計・運営に関するノウハウが十分ではなく、外部の研修サービスを利用しても「一般論に終始して自社の文脈に合わない」「一度きりの研修では定着しない」といった課題を感じておられました。そうした中、研修の設計から実施、さらには将来的な内製化までを一気通貫で支援できるパートナーとして、BWH総合研究所にご相談をいただきました。
課題のポイント
・技術力に加え、提案力・課題発見力を組織全体で高めたい
・テクニカルスキル偏重で、ビジネススキルの育成機会が不足
・外部研修では自社の文脈に合わず、学びが定着しにくい
・研修の設計・運営を社内で回せる体制が未整備
支援のアプローチ
BWH総合研究所では、「研修を届けて終わり」ではなく、天晴データネット様が将来的に自社で研修を設計・運営できる体制を構築することをゴールに据えた支援を行っています。加えて、研修だけに閉じず、人事評価制度や従業員サーベイといった組織基盤の整備まで視野に入れた包括的なアプローチを設計しました。
Phase 1:全社員向けビジネススキル研修の設計と実施(2025年12月〜)
支援の第一歩として、全社員を対象としたビジネススキル研修の設計に着手しました。ロジカルシンキングを中核テーマに据え、全6回のプログラムを編成。単発のセミナーではなく、回を重ねるごとに学びが積み上がる連続型の構成とすることで、知識の定着を図っています。
研修の設計にあたっては、天晴データネット様の業務実態を丁寧にヒアリングし、IT受託開発の現場で実際に直面する場面を題材としたケースやワークを盛り込みました。「一般的なビジネス研修」ではなく「自分たちの仕事に直結する学び」となることを重視した結果、参加者からは高い理解度と納得感が得られています。
現在、全6回の研修が完了し、学んだ内容が日常業務にどの程度定着しているかを測るための経過調査を並行して実施しています。研修の「やりっぱなし」を防ぎ、効果を可視化することで、今後の研修プログラムの改善サイクルにつなげる狙いです。
Phase 2:管理職向け実践研修の設計と展開(今後予定)
全社員向けの基礎研修に続き、管理職以上を対象とした実践的なビジネススキル研修の実施を予定しています。こちらは選抜メンバーを対象に、数日間にわたる集中型のプログラムとして設計します。
基礎研修で扱ったフレームワークを、実際の案件やプロジェクトに適用するケーススタディ形式を中心に構成し、「知っている」を「使える」に引き上げることを目指します。管理職層がビジネススキルを実践レベルで身につけることで、チーム全体への波及効果を狙います。
Phase 3:組織基盤の整備——人事評価制度・従業員サーベイ(今後予定)
研修による人材育成と並行して、組織の仕組みそのものを整備するフェーズも計画しています。具体的には、人事評価制度の改定と従業員サーベイのアップデートの2つのテーマに取り組む予定です。
研修で育成したビジネススキルが正当に評価される制度設計や、社員の声を継続的に把握し経営判断に活かす仕組みづくりを通じて、「研修→評価→改善」の好循環を組織に根づかせることを目指しています。研修単体ではなく、組織の仕組み全体を一体的にアップデートすることで、天晴データネット様が目指す「能動的な事業体制」の実現を後押しします。
支援の成果
- 全社員向けビジネススキル研修を全6回実施完了
- 研修後の効果定着に向けた経過調査を実施中
- 今後、人事評価制度改定・従業員サーベイのアップデートへ展開予定
- 管理職層から「外部の研修よりも非常に丁寧でわかりやすい」との高い評価を獲得
- テクニカルスキルだけでなくビジネススキルを学ぶ文化の醸成が始まっている
- 経営陣と現場の間で「技術力+提案力」で次のステージを目指すという共通認識が形成されつつある